水から電流を取り出すことを可能にした新しい発電システム「ウォーターエネルギーシステム」を見に行ってきました - GIGAZINE
これも一種の水商売かもしれないんだけど、水を化学反応で分解して燃料電池に通して発電するシステムだそうです。
Gigazineにある写真を引っ張って来たんだけど、

さて、これ入力と出力がまったく一緒なんですよね。右と左をパイプでつなぐと永久機関になります。
永久機関は当然成立しませんので、これはどこかおかしいはずです。
(2008.06.13 23:00追記)
いつも読んでる議事科学ウォッチ系のブログでも取り扱われていました。
言ってることが本当なら、電気分解のためのエネルギーがどこからもはいってきていませんから永久機関です。会社のサイトには、水を水素と酸素に分解する過程に「化学反応」とこともなげに書いてありますが、いや、もちろんそうなんですけど、いったいどうやって・・・ だから、話がデタラメであることだけはすぐに言えます。しかし、じゃあこれは何をしているのでしょう。 (1)詐欺(2)実は単なる電池だが勘違いしている のどっちかですかねえ。
最大限善意に解釈しても、水を利用した蓄電池以上のものではない。
化学反応でエネルギーを取り出して何かに利用する場合は、不安定な物質の組みあわせ(例:酸素ガスと水素ガス)が反応して、よりエネルギーの低い状態になる(例:水)ときのエネルギー差の一部を利用するしかない。
エネルギーの低い、より安定な状態からエネルギーを取り出すには、(1)もっとエネルギーの低い別のものに変化させるか、(2)別の方法で予めエネルギーを与えて不安定な状態にし、うまくその状態をコントロールしながら、より低いエネルギーの状態に戻る時のエネルギー差を利用する、という方法しかない。出発点が水の場合、特に水しか使わないと主張している状況では、(1)は考えにくい。であるならば、いかに宣伝文句で飾り立てたとしても実態は(2)だろうということになる。
私には、「どうやって水から電流を取り出すのか」ではなく、「どうやってウォーターエネルギーシステムからお金を取り出すのか」のほうに興味がある。ウェブサイトや発表会場や「ウォーターエネルギーシステム搭載電気自動車」などなど、けっこうなお金がかかっている。これらの投資をどうやって回収するつもりなのだろう?二つの可能性がある。一つは、ジェネパックス社はウォーターエネルギーシステムが実用化されると信じているケース。もう一つは、ジェネパックス社(の少なくとも一部)は、初めから実用化できないことを知っており、可能性を提示して他人からの投資を募るというケース。注意深く今後の経過を見守りたい。
いろいろなブログで取り上げられてるけど、「夢の発明だ」とか書いている人もいる。日本の科学リテラシも落ちたもんだ。

コメント (2)
しまったよ、職場のすぐそばでこんな楽しいイベント(笑)があるって知ってたらなにをおいても行ったのに
きっと、入った水より出てくる水のほうがちょっぴり少なくて、その分の質量がエネルギーに変わってるんですよ(笑)
投稿者: なるるる | 2008年06月13日 00:03
日時: 2008年06月13日 00:03
うあ、それならすごいけど、そうするとそのうち水の使い過ぎで海水面が下降するなぁ:-)
投稿者: y_ikeda | 2008年06月13日 23:49
日時: 2008年06月13日 23:49